Blue is a sacred color in India|インドの神様は青い色をしている
日本でティーチャートレーニングを受け始めた2012年の春から、
事あるごとに読んでいるヨーガ・スートラ。今は英語でも読んでいます。
図書館でいくつか読んでみたなかから、じっくり読む本に選んだのはこの2冊。
どちらもインドで聖なる色、ブルーの装丁ですね。
ボストンにも持ってきた日本語版のインテグラル・ヨーガと読み比べながら・・・
何度読んでもその時の自分の経験や状況に応じて新しい発見があるところに
古典の凄まじさを実感する次第です。
そして、英語の翻訳も本によって表現が多様なところが私にとって非常に面白いのです。
ネイティブではないからこそ、単語や文章自体が勉強になったり、
いろいろな表現を読み解きながら、真ん中にあるものに近づいていけたらという気持ちで
読み進めています。
例えば、冒頭のスートラ I-2 ヨガとは?は、本によってこんな感じ(日本語訳は私の意訳です)。
インテグラル・ヨーガ より
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“YOGAS CHITTA VRITTI NIRODHAH. 心の作用を止滅することが、ヨーガである。”
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“Yoga is to still the patterning of consciousness.”
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(ヨガは意識の型を静止することである。)
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“Yoga is the settling of the mind into silence.”
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(ヨガは沈黙に向けて、心を落ち着かせることである。)
他にも何冊もの英訳本が出版されているヨーガ・スートラ。
先週末から始まったティーチャートレーニングで読んでゆく本は The Yoga Sutras of Patanjali はこちら
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“The restraint of the modifications of the mind-stuff is Yoga.”
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(心の要素の変更を自制することがヨガである。)
他にもティーチャートレーニングで先生が紹介してくれたWhat is Yoga?の答えたち
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“Yoga is the cessation of the moments in consciousness.”
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(ヨガは意識の時間を休止させることである。)
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“Yoga is a platform to experience.”
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(ヨガは経験するためのプラットフォームである。)
それぞれ微妙に表現は異なりますが、同じような映像が浮かんできました。
それは、細かいパズルが集まって隙間同士を埋めながらひとつになるような(テトリスのように笑)、
寄せては返すように動いていた海の波の水面が静かに収まっていくような、そんなイメージです。
最後の、“Yoga is a platform to experience.” という言葉も
まさに“Off the mat, on the mat.” を象徴するような表現でとてもしっくりしました。
私がヨガをする理由、伝えたいこと、そのもののような気がします。
これからもヨガ哲学や東洋文化がアメリカでどのように解釈され、伝えられているのか、
ともに学ぶ先生や仲間たちとどんな話ができるのか、楽しみでなりません!
国や言語を超えて、文化や考え方を理解することそのものがとてもヨガ的だなぁと。
「Yoga-Sūtra(ヨガスートラ)を英語で読む」は勝手にシリーズ化して、
備忘録的にこれからも書いていきたいと思います。