to leave footprints|目的ではなく結果として残ること
今年の夏からボストンに暮らし始めて約半年、
最近「やっぱり基本が大事だなぁ」と改めて思う出来事がありました。
それは、日本人の友人と家庭料理について話していた時のこと。
今住んでいる辺りは、日本では当たり前のコンビニなんてありませんし、
スーパーまでもある程度時間がかかるので基本はまとめ買い。
手軽な惣菜や美味しい手作りのパンやお菓子もあまり手に入りません。
外食も内容に比べて値が張るので我が家はほとんどしません(チップもありますしね)。
最初はちょっと不便だなぁと思うこともありましたが、
(あくまでも都内との比較です、インドに比べれば食事は大充実です ※個人的感想)
この機会に食材を無駄にしない調理方法を学んだり、
化学調味料不使用で美味しく体にも優しいレシピに挑戦したり、
「ないなら、つくってみよう〜」と苦手だったお菓子作りも始めたり・・・
ちょっと手間はかかるけれど、
断然こちらの方が健康的!経済的!環境にも優しい!と良いこと尽くめ♡!!
このように、市販のものに頼らず素材を活かして一から料理をする場合、
和食であればだしの取り方、洋食でもスープストックの作り方など
基本的なことが非常に重要になってきます。そう、ごまかせないのです。笑
そして、基本が分かればそこから自分で応用することもできますし、
“基本を繰り返すこと”それ自体がとても大事なことだと感じています。
ひとつひとつの積み重ねが日々の美味しい食事になり、
健やかな心身ときっと幸せな生活・その先のより良い人生につながってゆくはずだから。
これって、ヨガのアーサナ(ポーズ)やヨガ哲学をきっかけに気付く
身のこなし方(体)や、気持ちの持ち様(心)にもきっと同じことが言えるのだと思います。
“続けること”、それ自体がもたらす効果や影響は計り知れません。
私自身も最近、ヨガインストラクターの基本中の基本とも言える本 ヨーガ・スートラの英語版
何冊かと日本語版 解説本(インテグラル・ヨーガ)を読み比べているのですが、
さまざまな表現に触れ、それを読み解こうとすることは驚くほど新鮮な気付きをもたらしてくれています。
何度も読んだ本でも、こんな風に角度を変えて見てみれば、そして、自分が成長していれば、
真ん中にあるもの・・・本質に少しずつ近づいていくものなのでしょう。
それがきっと“純度を上げていくこと”のひとつの方法なのだと信じています。
ここでの暮らしは私が“便利すぎる生活の中で失われていたこと”、というより、
“失われていたことにさえ気付かなかったこと”をたくさん気付かせてくれている時間。
東京で働いていた時よりも時間的余裕があることも
今、料理やヨガに時間も気持ちも向けられるを大きな要因のひとつですが、
はて、では豊かさって何だろう?なんてことも、考えさせられてしまう最近です。
ボストンは2年弱の滞在予定のうち、もう1/4以上 経ってしまったんだと思うと寂しくなるぐらい、
とっても大好きな街になりました。あと1年半、やりたいことがいっぱいです・・・!