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Life is story


✳︎south pool:テロで崩壊した南側のビルの跡地。すぐ近くに北側のビルの跡地であるnorth poolもある。 この旅で忘れられない場所は、NYの9.11 Memorial Museumと 、

BostonのHarvard Business Schoolで行われていたPortrait ProjectというExhibition。 9.11 Memorial Museumはここで言うまでもなく、

悲惨で、無念で、まだ信じられないような2001.9.11に起こったあのテロの記念館。 もちろんテロのことは知っていたものの、当時の遺物や空港でのテロリストの映像を目にすると、

15年前にこの場所で起こった現実に改めて驚かされることばかりだった。 最後の方に、テロで亡くなった人々、一人一人の写真が飾られ、彼らを追悼する展示室があった。 このすべての人がお父さんとお母さんの命のリレーを受けて生まれてきたのに、

一瞬にしてこんなにもたくさんの罪のない人々が亡くなってしまった… 悲しさや怒りを通り越して虚しさが押し寄せ、寒気が止まらなかった。 決して二度と起こしてはいけない… 宗教や信仰など関係なく、ここに来たすべての人がきっとそう思うはずだ。 事実の持つ強さ、インパクトに圧倒されていた。 その数日後Bostonへ移動し、Harvard Universityを見学している時にたまたま見かけたのがPortrait Project。 5月末はアメリカの大学や大学院は卒業式シーズンのようで、Harvard Business Schoolでも晴れやかな青空の下、

卒業式のパーティーが行われていた。 その会場の奥の、美しい建物の一室でPortrait Projectと題したExhibitionが開催されていた。 "Tell me, what is it you plan to do with your one wild and precious life?" 過去のある卒業生からの問いに対して、2016年の卒業生一人一人が自分自身の答えを語る。 その卒業生のcalling(天職)は、crack(ささいな欠点、欠陥)に気が付いているすべての人を助けるために、

media artistやentrepreneur、leaderとして、彼のスキルを活用して生きていくことだと言う。 広い会場には、左半分にモノトーンのPortrait、右半分にエッセイが書かれているパネルがイーゼルに立てかけられ、

ずらっと並んでいる。 - 子供の頃、親の会社が倒産したことでリスクをとることに恐怖を感じて挑戦しない人生を生きてきたが、

 その過去に別れを告げて、恐怖よりも勇気を選択すると決意した女性 - 双子の子供の父親として子供たちから、すべての瞬間に楽しさと喜び "How could anything on earth be so good!"を

 感じることを学び、自分にとって人生は次のcurious(好奇心)を探す旅だと話す男性 - インドのムンバイで恵まれない環境の8才の男の子と出逢ったことがきっかけで、他者に挑戦の機会を作り出し、

 それによって自分自身をempowerすることを人生の目的とした男性… その中で最も印象に残ったのは、9.11を境に自分のidentityに変化が生じた女性。 彼女は現実を前に悩みつつも、初めて自分のidentityに"I am a Muslim-American"を追加し、そのことに永遠に誇りを持つと決めた。 彼女は最後にこう締めくくっている。 "I will honor it for my younger self who was almost afraid to be a Muslim in America. I will honor it because life is too precious to be afraid of who you are." あのテロの経験を前に、彼女はきっとMuslim-Americanである自分だけにしかできないことがあるのだと自分を再定義したのだろう。 その生きる強さと素晴らしさに心が動かされた。 "Tell me, what is it you plan to do with your one wild and precious life?" このシンプルで力強い問いは、世界トップのエリートであるHarvard Business Schoolの卒業生だけに投げかけられていることではなく、

もちろん世界中のすべての人にとって大切にしたいことだ。 そして、誰もがこの問いの答えを大切に生きていくことができる社会になったら幸せだと思う。 すべての人がその人にしかないかけがえのない人生を生きている。 人生は私たち自身、ひとりひとりの物語。 すべての人がいつも自分の人生の主人公であること、その尊さを忘れないでいたい。 過去のPortrait Projectはこちら。 http://www.hbs.edu/PortraitProject/

✳︎たくさんの人で賑わうExhibitionの様子。

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