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COLUMN

きっかけはコンプレックス?

Life is journey... |その選択のひとつひとつが軌跡になる

"Tell me, what is it you plan to do with your one wild and precious life?"

2016年春 ちょうど卒業式をしていたHarvard Universityを訪れた際に出逢ったこの問いは、

それからずっと私の心の中にあった問いでした。

(詳細はこちらの記事より ※以前のブログです)



考えすぎてよく分からなくなったこともありましたが、、、

これまでの人生を振り返り、インドでの人生観の変化を経て

辿り着いたのが『ヨガを伝えていくことをライフワークにすること』でした。



タイトルの「きっかけはコンプレックス?」は過去を振り返る中で、

私の今ってほぼすべてコンプレックスからできているなぁというひらめきから。


例えば・・・

——

・心理学を学んでいるのは、コミュニケーションが苦手だったからだし、

 大学院にまで行ったのは専門性がない自分に自信が持てなかったから

(もともと大学に行く必要があるのかすら疑問に思っていたタイプ)


・ヨガを始めたのは、心身ともに健康的な美しさを手に入れたかったから

・ヨガを毎日続けている理由のひとつは、先天性股関節脱臼による症状

 (ゆがみや筋力不足)が悪化するのを恐れているから


・英語の勉強をしているのは、周りが帰国子女や留学経験者ばかりで

 自分だけ英語を流暢に話せず悔しい思いをした経験があるから

——


こう書き出してみるとなんだか痛々しいような(笑)

私がヨガと心理学をベースにした活動をライフワークにしたきっかけは、

自分自身にコンプレックスがあったと自覚したからに他ならないのです。



私の場合、痛い思いをしないと気付かない鈍感な人だとも言えますが、

苦手だったことを頑張っていたら、 いつのまにか好きなことや得意になっていた!

という経験をした方は少なくないのではないでしょうか。

嫌いだった食べ物や、話しづらいと感じていた人に対する変化も同じようなことかも。



苦手なこと。 思い出すのも嫌ないこと。

それは、裏返せば(抽象度を上げれば) 興味があるということだと考えます。


自分がこだわりがないことって、 おそらくそこまで強い感情が生まれないはず。

自分が気にしていることだからこそ、ときにはコンプレックスにまでなってしまうのです。


それは見方を変えれば、コンプレックス=向上する余地があること。

コンプレックス=向上する余地と捉え直し、むしろモチベーションにして頑張れるよう

自分自身に向き合えたらいいですね。



ヨガの根本経典『バガバッド・ギーター』にもこんな一節があります。


“最初は毒のようで結末は甘露のような幸福、

自己認識(アートマン)の清澄さから生じる幸福、

それは 純質的(サットヴァ)な幸福と言われる。”



コンプレックスは未来を輝かせる種かもしれない。

そして、今、輝いている人はその種を育てる努力をしてきた人かもしれない。


だって、コンプレックスだったことが、大好きで得意になった!ときほど

きっとあなたにしか語れないたくさんのことがあるはずです。

その素晴らしいプロセスを経験したのはあなただけだから。








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